海外の様子を気ままに語るブログ

英語でのコミュニケーション、様々な違いを乗り越えて外国人とお互い満足して仕事をするためのブログ。

英語での自己紹介 - ビジネス編

記事を下記のWebsiteに載せて頂けることになったため引っ越し中。
2017年10月1日更新:
----------

今日は初めて仕入れ先や客先と会議をする際の、

一般的なビジネスマンの自己紹介方法を紹介したいと思います。

 

 f:id:knttsm:20160828011446j:plain

 

私が新人時代に、日本以外の客先と仕事をするようになって、

(日本の大手建設会社なども営業として過去担当していました)

緊張していたことの一つは、自己紹介です。

今ではなんのな気なしでできますが、

当時は自分の自己紹介の番になるまで何を話すべきか考えていて、

他の人の自己紹介は一切聞ける状況になかったです。笑

 

日本人のお客さんと仕事をする際は、

大抵上司や同伴者が、みなさんのことを客先に対して紹介してくれて、

みなさんは何か一言付け加え(ポジションによって違うと思いますが、)

相手に何か聞かれたら、質問に答える、話を発展させるというのが一般的です。

 

ですが、海外のお客さんと仕事をする際は、自分自身で自己紹介をします。

また、5人以上会議の参加者がいる場合などは、

「じゃあ、時計回りに自己紹介をしていきましょう」と、

あたかもみんなが準備をしているかの如く、自然に自己紹介が始まります。

(初めて私がこの状況に面した際、若干パニックに陥りました。笑)

 

ビジネスシーンにおける英語での自己紹介は一般的に下記のような構成になっています。

1.あなたの基本情報

(名前、ポジション、現在の担当 etc)

2.あなたのことを相手にわかってもらえる情報

(過去・現在担当の具体的な案件、現在働いている市場でのあなたの経験、あなたが具体的に相手に貢献できる内容 etc)

3.最後のひとこと

(会議で期待していること、ちょっとした冗談 etc)

 

では、実際に例を挙げて自己紹介をしみますね。

 

<自己紹介@客先オフィス>

あなたは山田部長と一緒に客先を訪問しています。出席者が席につき、議題を始める前に初めて会議に参加するあなたは自己紹介をすることになりました。

山田部長があなたの名前とポジションの紹介をして、自己紹介バトンをあなたが話し始めます。

 

 <自己紹介>

Thank you for having us today. 

My name is Kana Tazumi. I am sales manager and working for Mr. Yamada. I am in charge of European countries, mainly industrial markets. I also currently have several projects for African countries.

Although I have been working in European contries since 2010, I worked for 5 years in the Japanese domestic market. Therefore, in case you are interested in Japanese domestic projects, I am sure I will support you well.

Thank you again for having us here and I hope this meeting will be benefitial.

 

<解説>

Thank you for having us today. 

My name is Kana Tazumi. I am sales manager and working for Mr. Yamada.

I am in charge of European countries, mainly industrial markets. I also currently have several projects for African countries.

→自分の名前の紹介、ポジション、誰の下で働いているか、担当国とどこの市場を担当しているかの説明。

Although I have been working in European contries since 2010, I worked for 5 years in the Japanese domestic market. Therefore, in case you are interested in Japanese domestic projects, I am sure I will support you well.

→現在の担当はいつから担当していて、過去は何を担当していたか、

そして、その過去の経験からどういう貢献が相手に対してできるかの説明。

Thank you again for having us here and I hope this meeting will be benefitial.

→締め。

 

<訳>

Thank you for having us today. 

My name is Kana Tazumi. I am sales manager and working for Mr. Yamada. I am in charge of European countries, mainly industrial markets. I also currently have several projects for African countries.

→今日はお時間ありがとうございます。私の名前はKana Tazumiです。営業課長として山田部長の下で働いています。担当は産業市場をメインとしたヨーロッパですが、現在はいくつかのアフリカ向けの案件も担当しています。

Although I have been working in European contries since 2010, I worked for 5 years in the Japanese domestic market. Therefore, in case you are interested in Japanese domestic projects, I am sure I will support you well.

→2010年からヨーロッパの担当をしていますが、過去には5年間日本国内市場で働いていました。ですので、もしも日本国内向けの案件がありましたら、貴社のサポートをすることができると思います。

Thank you again for having us here and I hope this meeting will be benefitial.

→再度ですが、今日はお時間ありがとうございます。会議が利益のあるものになるといいと思っています。

 

という具合です!

一つ注意点ですが、もし英語に自信がなかったとしても、

「すみません」や「英語があまりうまくなくてすみません」などは、

必要がない限り言わないでください。(英語があまり~、はとくに)

謙虚と日本ではとられるかもしれませんが、

相手からすると自信がないように見受けられ、第一印象はあまりよくありません。

 (もちろん、日本人の特性を知っていたり、英語が第二外国語の人は理解してくれると思いますが)

 

いかがでしたでしょうか?

英語での自己紹介のポイントは、以下の3点!

 

1.あなたの基本情報

2.あなたのことを相手にわかってもらえる情報

(営業なら、相手に貢献できるような内容だとなおよし!)

3.最後に一言

 

言いたいことを伝える

今日は、海外の方また日本人の方と私がずっと仕事をしてきて、

よく見かけた、日本人(帰国子女でない)が、

よく陥ってしまう問題の一つをお話ししたいと思います。

f:id:knttsm:20160826222325j:plain

 

それは、、

 相手に言いたいことが、伝わらない。

私の上司でとても頭がよくロジカルで気遣いのできる日本人がいました。

彼は情報処理スピードも速くてアドバイスもいつも的確。

でもなぜか外国人には言っていることが伝わらない。。。

 

こんなことがありました。(私の上司を山田部長とします。)

イギリス人Steve(仮名)が新しいマーケティング企画のプレゼンを、

山田部長に対して行いました。

プレゼンを終えて事務所に戻ってきたSteveにどうだったか聞くと、、

「うーん、よくわからない答えだった、、、確認したら進めていいとは言われたけど…」

と、なんだかOKサインは出たもの全体的に不明確で、

何をどうしていいかわからない様子。

 

詳しく聞いてみると、以下の山田部長の態度や返答が不明確だったとのこと;

1.プレゼンの最中、目を閉じてうなづいていた

2.「ここは○○さんに協力してもらって」といわれ、なぜ○○さんに協力してもらわなければいけないのか聞いたが、答えがなかった

3.「このアイディアはいいね」と言われたが「じゃあ進めて」とは言われなかった

 

どうして山田部長の対応がSteveに対して明確ではなかったかわかりますか?

 

答えは;

1.相手に聞いているという姿勢、例えば質問や、目を見ることをしていなかった

2.相手の足りていない能力・アイディアを具体的に伝えず、誰かに手伝ってもらうようにだけアドバイスをした

3.クリアなYESを出さなかった

 

つまりは、

山田部長はSteveに伝わるコミュニケーションをとっていませんでした。

 

こうやって初めから不明確な部分を取り上げて考えると、

何が問題だったかわかるのですが、

実際に外国人と一緒に仕事をしていると、

上記の三つは日本人がしてしまいがちな相手に伝わらないコミュニケーションです。

 

Steveの立場からすると、

彼のプレゼンは山田部長にとってとてもつまらないもので、

自分でできることを人に協力をしてもらえ、といわれ、

最終的にはよくわからない反応で終わってしまった、

というスッキリしないプレゼンの結果となりました。

 

ですが、私がSteveであれば、

目を閉じて聞くことは日本人がすることの一つですし、

自分の仕事にも関わらず、他の人の協力を得ろといわれたことは、

私には足りていない部分があり、

上司は私にそこを学ぶことを期待していることが想像できます。

また「このアイディアいいね」はYesで、「じゃあ進めますね」と応えればよかっただけのこと。

 

恐らく日本人であれば感覚的にわかることですが外国人にはこれが通じません。

日本では空気を読んで機転を利かせたり、

自ら問題に気づき行動することなどが求められていますが、

海外の方と仕事をする際は、

相手に期待することではなく、いかに自分が相手に対してクリアであるか、

が重要です。

 

自分が話を聞いているということを相手にわかる姿勢で示すこと、

自分が何を相手に求めているのかを明確に伝えること、

YES/NOを明確に伝えること、

 

日々のコミュニケーションではこの三点を意識してください。

この三点をおさえれば、海外の方とのコミュニケーションはぐっと良くなります!