海外の様子を気ままに語るブログ

英語でのコミュニケーション、様々な違いを乗り越えて外国人とお互い満足して仕事をするためのブログ。

「すみません、英語がうまく話せないので」と言ってしまうあなた、要注意!

外国人との一緒に仕事が増えてくると、

必然と英語でのプレゼン・説明が求められますよね。

「言っていることがちゃんと伝わるだろうか…」

「発音をできるだけちゃんとしないと…」

と英語でのプレゼンに不安を持っている方は多いと思います。

 そんな中、謙遜を込めてこんなこと言ってしませんか?

『すみません、英語がうまく話せないので緊張していますが…』

あなたは相手にこんな印象を与えています!

「英語下手だけど聞いてね」と伝える前置きは、

聞き手に『この人は自信がないんだな』という印象を与えてしまいます。

特に欧米人はビジネスにおいて謙遜をしません。

彼らは自己紹介でも「いかに自分が実績もあって信頼できる人間か」をアピールしますよね。

なので日本人のこの一言は全くもって理解できないんです。

相手に自信がないという印象を与えてしまうと、

プレゼンの説得力がなくなって次の仕事に繋がらず、せっかく時間をかけて準備練習をしたプレゼンも台無しになってしまいます。

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話し手の責任と聞き手の責任

欧米人にプレゼンをする際は、聞き手と話しての責任が明確に分かれます。

話し手は相手の興味をひくプレゼン・わかりやすいプレゼンをする責任がありますし、

(英語でのプレゼンの構成: http://buonlavoro.hatenablog.com/entry/2017/02/10/163219

聞き手は、話し手の言うことを理解するために行動しなければいけません。

だから、もし聞き手がわからなければ、あなたにちゃんと質問をします。

なので、英語能力への謙遜なんてせずに、相手に伝わる構成でプレゼンを作成したら、ハキハキ・堂々と話すようにしましょう

英語、話せていますよ!

日本人は自分の英語能力のことを気にしすぎです!

もちろん最低限の文法能力やスピーキング能力は必要です。

でも、英語を滑らかに話そうとしすぎたり、発音に対するコンプレックスが強くて、

英語をハキハキしゃべれず相手に伝わらない。

これが日本人の陥りやすいパターンです。

国際化が進んでいく中で、インド人はインド英語を話すし、中国人は中国語英語を話します。別に日本人が日本語英語を話したっていいんです。

 まとめ

1.英語のプレゼンで謙遜は不要

2.英語に自信がなくても堂々とプレゼンを

3.とはいえ、最低限の文法とスピーキング能力は必要。日々勉強です!

 

関連記事「あなたの『英語での説明』が相手に伝わらない理由」

http://buonlavoro.hatenablog.com/entry/2017/02/10/163219

あなたの『英語での説明』が相手に伝わらない理由

引っ越し中。
2017年10月1日更新:
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あなたが説明やプレゼンをしている際、こんなことありませんか?

説明中に何度も質問をされた。

プレゼンの際、みんなが戸惑いの表情を見せている…

最終的に説明したことが伝わっていなかった。

 

これって日本人が説明やプレゼンをするとよくあることなんです。

そして、説明中に割り込まれたり止められたりして、私たちは余計緊張してしまい、簡単な質問にも答えられなくなってしまいます…f:id:knttsm:20170102163532j:plain

通用しない日本の「起承転結」

日本人は説明やプレゼンをする際「起承転結」の構成に従ってしまう傾向にあります。

作文から入試の小論文までこの構成に従った教育を受けてきた私たちは、この構成に従うことが自然なことなんですよね。

ただ、この「起承転結」は漢詩から生まれてきてたものですので、欧米人には理解することができません。

彼らの論理構成は結論→根拠→結論」でできています。

ですので、そんな彼らが起承転結で構成された説明・プレゼンをきくと、

話の流れが理解できず、結論を勘違いしたり、説明中に「あなたの言いたいことがわからない」などとコメントされてしまうこともあります。

日本人がしがちな説明の悪い例

アメリカ本社で働いているMartinが日本にいる山田さんと打ち合せをしています:

Martin:

「利益率の良いアメリカのアフターサービス方式を日本でも取り入れる予定だが通用すると思うか?」

山田さん:

「価格競争が激しい中で、売上・利益目標を達成するためには何か新しい方法を取り入れなければいけないと思っています。その中でも利益率の高いアフター部分を強化することは重要課題の一つです。コスト削減を考えたサプライチェーンの構築には全社をもって対応しています。ただ、日本の顧客は要求がとても細かくとても丁寧なサービスが求められます。そのため、アメリカ方式は日本では難しいと思います」

 

このような説明は不明確で不誠実な印象を与えます。なぜならば、

1.Yes/noの質問に対して返事をしていないから

2.利益率の話から、顧客要求の話に突然切り替わっているから

この急な論点の切り替わりは、「何か隠しているんじゃないか」と相手に思わせてしまうこともあります。

では、どう答えればいいのか?

アメリカの方式を日本に適応させるには2つの問題を解決する必要があります。まず日本人顧客がどのようなアフターサービスを望んでいるかを理解すること。日本人顧客はとても細かい丁寧なサービスを期待しているので、彼らのニーズを理解することが必要です。また、マーケット情勢を考えた部品のコスト削減も必要になります。これらを考えると日本人向けに調整されたアフターサービスの提供と、コスト削減のためのサプライチェーンの強化が必要になります

ここで山田さんは、2つの問題を解決すればアメリカ方式を取り入れることは可能と言っています。

そして、構成が「結論→根拠→結論」ってなっているのはおわかりでしょうか…

(結論部分を青色にしてあります。)

プレゼンをする際もこの構成を当てはめれば、相手に伝わること間違いなしです。

まとめ

1.説明やプレゼンの際に質問が飛んだりコメントをされるのは「相手に伝わる構成で話していないから」(あなたが馬鹿なわけじゃない!)

2.外国人(とくに欧米人)と話すときは「結論→根拠→結論」を意識する。

3.Noというときも条件を付けたYesすれば好感度アップ!